絵の上手い下手ってナニ?
…って思う。
一般の人が言う「上手いor下手」と言うのは、いかに写真見たいな絵かどうか…ってことのような気がする。
写真みたいに描くと言うのは技術と基礎が要る。
プロの画家でも写真を取って描く人も要る。
でも、シッカリ見て繰り返し描けば誰でも上手くなると思う。
以前…というか去年の日洋展まで私自身…迷いが在って、写実と両方の作品を出していた。「上手ね」と言われる事に囚われ過ぎていた様な気がする。
年度に寄っては写実画が入選して、ある年度は弧の作品…と、画集を見るとコロコロ作風が変わっているように見受けられるかも知れないけれど、私自身は変わって居らず、今も平行してずっと写実的な絵を出発点に弧の作品をかいている。ただ、去年の秋から写実画の作品を公募展に出品するのも個展に出品するのも辞めた。私の写実は「習作」でしかない。
立体のカタチや質感を描く事や自分の技術的な勉強の為…と言う感じ。
プロとしてリアリズムを追求するのであれば、写真以上のモノで在って欲しいと思う。本当にリアリズムな絵画は「写真みたい」で形容されない。写真は平面的だけど、リアリズムの絵画は「本物の存在感」がそこにある。
余程の天才でない限り…凡人がリアリズムを追求するのは、少しの才能と…かなりの勉強と時間が要る。
ちなみに、古典絵画がとてもリアルなのは、写真技術が発達してなく…金持ちが画家に肖像画を描かせる事はステータスだった。だから、写真技術が発達以後、印象派のようなアーティスティックな絵画が出て来た。
でも、日本は「写真みたいな絵」を上手だと思って居る人が本当に多い。
あるギャラリーのオーナーに「両方追求しようと思うとどちらも完成する前に一生が終わるよ?」と言われて妙に納得…そして、去年の秋からは写実的に描く事は弧の作品の為の習作と割り切って描いている。アトリエの中だけの作品として。

2006年の日洋展の作品<煩悶> F100



