“売れる絵”を描くのではなく描きたい絵を描いて欲しい…
…と言う事を画家を志した頃に言われたけれど…
実際に個展を重ねて見て思うコト。
正直言って「こういう絵が売れるだろう」と思って描いた絵は売れない。
私の場合の『売れる絵』って…
“自分自身が感動して描いて手放したくない絵”
…がお嫁入りしていく。
ポストカードやポスターのように…
手軽に買える値段ではないけれど…
手軽に買える値段ではないだけに…
観る人も描く者の【世界】を敏感にキャッチするのかも。
今は…花は薔薇。動物は猫。母子、女性、男性…(つまり人物)
静物は林檎、アーティチョーク、レモン、葡萄、ワイン etc...
風景は桜島を挑戦中。と言った所がマイブーム。
ごく普通のありきたりなものかを描いている。
最低限、自分の中での決まりは【自分の好きなもの】と
そのオブジェに込めたい【想いを重ねて描く】こと。
想いは様々なのだけど、“ポジティブな想い”に限定している。
(悩みや苦しみなどのネガティブな感情は自分の中で消化し噛み砕き客観的に表現出来るようになって表現するように心掛け努力して居る。)
静物画であっても人のイメージを重ねて…
大切な人たちに対する想いであったりする事が多い…
“魂”を込めて描いている。
一見、何の変哲もない絵。
絵を観るのに慣れてない人には“何を描いてるか判らない”と言われたりもするけれど…
特に奇を照らったモノでもないし、想像の世界でもない。
ごく在り来たりな身近なモノを描いている。
チョット前の話…
フレンチレストランに絵を飾ってもらっている。
オーナーさんから「お店に飾っている絵を譲って欲しいと言うお客さんが居るんだけど」と言う電話を頂いた。
オーナーの話ではお客さんは「薔薇の絵」をずっと探して居たらしい。
私の絵を見てイメージ通りだったと言っていた、と言う話。
来年の個展に展示しようと思って居たのだけど…
「買いたいと言うヒトには譲りなさいね。そういう人は大事にしてくれるよ。」と言う銀座画廊のオーナーさんの意見もあり…お嫁入りしました。

お金を出して買って貰えるのは嬉しいのだけど…
けれど、手放すせつない気持ちも在る。
娘をヨメにやる父親の心境…とは良く言ったものだと思う。
でも、この子(絵)は…とても気に入られて…
お家の中のイチバン目立つところにかけて貰っているらしいです。